連休中、妻と二人で、家の中の片付けをしました。

今回、手をつけたのは、いらないものを突っ込んである部屋。

「いつか片付けよう」

そう思いながら、ずいぶん長いこと、そのままのなっていた部屋です。

開けてみれば、出てくる、出てくる。

子ども達が小さい頃に遊んでいたおもちゃ。

昔の写真。

学校の文集。

懐かしい物が、次から次へと出てきます。

「これ、まだあったんだ!」

片付けをしているはずなのに、手が止まる。

写真を見れば、昔のことを思い出す。

文集を開けば、子ども達の小さかった頃がよみがえる。

いら、これでは片付けが進みません(笑)。

捨てる物を選んでいるはずなのに、気がつけば思い出に浸っている。

私にしてみれば、

「片付けるんじゃなかったの?」

と妻に言いたくなる(笑)。

それでも、今回はかなり処分できました。

もちろん、全部は無理です。

「これはもういらない」

と思える物もあれば、

「いや、これはちょっと…」

と、どうしても手放せない物もある。

物そのものは古くなっていても、そこにくっついている思い出は、なかなか古くならないんですね。

さて、片付けながら、ふと思いました。

一人暮らしをしている方の家にも、そんな物があるんじゃないでしょうか。

昔の家族写真。

子どもが描いてくれた絵。

もう使わなくなった食器。

誰かからもらった、ちょっとした贈り物。

人からみれば、ただの古い物かもしれません。

でも、本人にとっては、そうじゃない。

その物を見ると、昔の暮らしや、懐かしい人の顔が浮かんでくる。

だから、簡単には捨てられない。

それでいいんだと思います。

片付けの本には、いろいろなコツが書いてあります。

でも、思い出にまで「これは必要、これは不要」と、きっぱり線を引くのは難しいものです。

ちなみに私は、片付けのプロではありません。

物を捨てる決断力も、まだ修行中です(笑)。

でも、人の話を聴くことならできます。

昔の話でも、家族の話でも、同じ思い出を何度話してもいい。

「そんなことがあったんですね」

「それは懐かしいですね」

そんなふうに、話を聴くことはできます。

一人で暮らしていると、昔のことを誰かに話す機会が少なくなることもあるでしょう。

でも、思い出は、しまい込んだままにしなくてもいいんです。

押し入れの奥にある物は、いつか片付けるかもしれません。

けれど、心の中にある思い出は、無理に片付けなくてもいい。

話したくなったら、話せばいい。

私は、そんな時間を大切にしたいと思っています。

さて、我が家の片付けは、まだ終わっていません。

今回、処分できなかった物たちが、部屋の隅で静かに待っています。

きっと、次の連休まで待つつもりでしょう(笑)。

話したくなったときに。

そばで、お聞きします。